Perfume 翻訳物置き場

自分が翻訳した、Perfume に関する記事の翻訳を置いていきます。意訳も多いので、誤訳等ありましてもご容赦下さい。

Forbes記事翻訳

Forbesのインタビュー記事の翻訳です。

原文URL↓

www.forbes.com

 

-以下翻訳-

 

3人組J-POPユニット Perfumeが語る、自身の音楽と、20年近く共に過ごした先の未来
記:Tamar Herman

 

 2018年11月27日に東京の寺田倉庫で行われたヴァレンチノの2019プレフォールコレクションの写真撮影会見にテクノポップユニット、Perfumeが参加した。

 

 Perfumeが日本で2000年に結成されてからほぼ20年。その間に彼女たちは日本で最も有名なポップグループの一つとなった。
時を経て、大本彩乃(のっち)、樫野有香かしゆか)、西脇綾香(あ~ちゃん)の3人は長年の共同制作者である中田ヤスタカが創る、シンセポップ、テクノ、EDMの未来的な融合を表現するカリスマパフォーマーへと成長した。
 Perfumeはその音楽と同じくらい、はっきりと定義された振付や、何年も変わらないステージ用ファッションでも有名で、今や大多数のガールズグループの寿命を超えて「若さ」に重きを置くJ-POPシーンを超越し、日本のグループとしては数少ない、世界ツアーを開催出来る存在で在り続けている。

 8月にアルバム「Future Pop」をリリースした後、グループは2018年の後半をツアーで過ごし、3月、4月にはアメリカでライブを7公演(追加で1、2公演あるかも?)を行う。ツアーに先立って、PerfumeはForbesのインタビューに答え、彼女たちのキャリア、アルバム「Future Pop」、さらには年月を経て起こった自身とJ-POP業界の変化について語ってくれた。

 

 

一年の締めくくりを迎えてどうお感じですか?

 

かしゆか
 今年を振り返ると、2年ぶりにアルバムをリリースして、そのアルバムのツアーをしてました。ツアーに関しては、いつもやるような大掛かりなステージ演出ではなく、シンプルに、お客さんに私たちが見て欲しいものを見てもらえるようにしました。
 演出を加えていくのって簡単で、大掛かりにしていくのって簡単なんです。
でも、それをそぎ落としていくことで私たちが大事にしていくべきものがより明確になるし、お客さんたちに私たちのメッセージをはっきりと届けられるようになる。お客さん達とコミュニケーションも取りやすくなるし、より一体感を感じれます。
 私たちが伝えたいことは曲ごとに違うけど、アルバム全体を通して言いたいことは、未来は明るいよってこと、今いる場所にいれる幸せ、今が幸せなんだってことなんです。


「Future Pop」をPerfumeのアーティストとしての進化の続きとして、どう見ていますか?

 

のっち:
 私達って十代の頃からずっと一緒にいて、同じプロデューサーさんとここまでずっと一緒にやってきたんです。
 その頃からずっと、私たちのその時に合うような曲を中田さんが書いて下さって来たので、音楽も私達と一緒に成熟して来ている感じです。
 でも今回のアルバムでは、昔に戻って若さを感じる曲を書いてくれてます。色んな事を経験してきたので、そういう感情にも年齢に関係なく入り込める自信があります。


あ~ちゃん:
 中田さんが曲を書いている時に私達から何かお願いすることって本当に無いし、「Future Pop」とか私たちの曲全てにに込められている想いって、中田さんの想いなんです。

 アルバム用の曲を聴かせてもらった時期って丁度、

「私たちはそろそろ次の世代にバトンを渡すべき立場なのかな?この世界で一歩身を引かなきゃいけないようになっていくのかな?」

って考えてた時期だったんです。
 でも逆に曲を聴いたら

「まだまだ未来があるんだからもっと頑張んないと。まだ終わってないでしょ?何やってんの?」

っていう中田さんからのメッセージを聴いているような感じがして。もっと積極的にいかなきゃ!っていう気持ちになりました。


観客と、音楽業界と触れ合って行くために、もっと若さを出していかないと、と感じる事はありますか?

 

あ~ちゃん:
それは全然無いですね。
中田さんも、無理に若ぶるよりも自分たちがカッコいい!と思うことをするべきだ、と思ってると思います。


メンバーの誰かが音楽性を決めるのではなく、一人のプロデューサーとずっと一緒にやってきているという自身のキャリアについてどう思っていますか?


かしゆか
 中田さんのことは100%信頼してます。最近だとフューチャーベースに挑戦したりして、最初は「えっ?」てなったけど、中田さんには私たちがその時にそのジャンルに挑戦すべき理由が明確にあって。だから私たちもそういう理由があるならその流れに乗ろう、って決めました。


あ~ちゃん:
 実は昔、「詞を書かせてください」ってお願いしたこともあるんですけど、中田さんは全部を自分でやりたい人なんです。でも日本では、アーティストさんに作曲家さんが付くことって珍しくないんですよね。
 私達は凄く相性がいいって思ってますし、中田さんが書いてくれる曲に自信があるし、中田さんも自分の曲をパフォーマンスする私たちに自信を持ってくれてます。だから問題はないですね。


Perfumeは音楽面でもファッションめんでも日本におけるアイコンです。自分たちのブランド「Perfume Closet」を2017年に立ち上げたのは、どういうタイミングだったのですか?


かしゆか
 きっかけは、ファンの方達が私たちのコスプレをしてくれてるのを見た時です。でもそれって「ステージ衣装!」って感じで普段は着れない格好なんです。
 だから皆に私達らしさが分かりつつも日常生活で着れるものを出したいな、と思って、それが基本的なコンセプトになってます。


皆さんはご自身のスタイルを何年も変えずに来ています。のっちさんがパンツルックだったりかしゆかさんが髪を短くしなかったり。

ここまで自分のスタイルを貫き通すのが大事だと思う理由はなんですか?服や髪形を変えたいな、と感じることはありませんか?

 

かしゆか(髪をお団子にまとめている):
 ステージに立ってない日常では、髪が長くて困ることもあるし、時々変えたいなぁ~と想うこともあります。
でもステージに上がるアーティストとしては、私たちのスタイルが私達そのものと同じになっていると思うんです。髪形と衣装だけで一人一人を認識してもらえるので。だからこのお馴染みの恰好をキープするのが大事なのかなって。

 

あ~ちゃん:
 でもまぁ、ある日急に全部変えるかもですけどね。急に髪を染めたり、物凄く短くしたり、モヒカンにするかもしれんし。知らんけど。

 

何年もずっとトップを走り続けているので、皆さんのスタイルがそのアーティスト性と強く結びついているのだと思います。Perfumeが結成された約20年前と比較して、日本の音楽シーンが変化したところは何だと思いますか?

 

あ~ちゃん:
 人間としてまだ30年ちょっとしかやってないし、私達より長いことやってる人たちは沢山いますよ。
 でも個人的に感じるのは、最近だと、ファンの皆さんに支持される全てのヒット曲の裏には「物語」が必要なんだなって感じます。全てにドキュメンタリー性みたいなものが必要で、全てがリアルじゃなきゃいけない。
 例えばアリアナ・グランデの「Thank U, Next」とか、彼女自身と彼女のこれまでについての歌じゃないですか。凄く好きなんです、凄くリアルで。

 

それでは将来的には、より自伝的な曲をリリースしたいと思いますか?

 

あ~ちゃん:
 最近中田さんが書いてくれる曲って、より私達自身に寄り添ってくれている曲になって来てると思いますし、歌うたびにそういう曲が実際に起きたことやその時に感じたことを表現してくれてるように感じるんです。
 例えば2015年にリリースした「Star Train」とか、私たちのドキュメンタリーみたいな曲ですよね。

 

では、Perfumeの曲から個人的に一番自分と共鳴する曲を選ぶとしたら、何になると思いますか?

 

あ~ちゃん:
 あ!この質問好き!
 2012年の「Spring of Life」かな?人生に春は来るけど、前向きに、積極的にいて春を来させられるかどうかは自分次第だよ、っていう曲なんです。私今、ポジティブなエネルギー満載なんで。


かしゆか
 難しいですね。自分は自分だし、歌ではないので。ただ、好きなのは2016年の「Flash」ですね。物凄くPerfumeらしいし、自分を前向きにしてくれる曲なので。


のっち:
 私は「無限未来」。最新アルバムの「Future Pop」の曲ですけど、この曲って明るい未来についての曲じゃないですか。
 私はずっと「未来は明るい」って思って来ていて、未来にはもっと大きな、明るいものが待っているって思ってここまで来たんです。

 だからこれは私の事を歌ってるんだ、と思って。理想を描いて、夢中で夢に向かって来たので。だから、これは私の曲なんです。

 

かしゆかさん、今「物凄くPerfumeらしい」とおっしゃいましたが、「Perfumeらしい」とはどういうことですか?

 

かしゆか
 こだわり。シンクロ。私達がやることって無機質に見えるけど、その奥には人間的な温かみがある。動きを揃えれば揃えるほど、何かにテクノロジーを取り入れるほど、その裏側にはそれを可能にする人の才能がある。

 そしてそれを、お客さんも分かってくれるんです。

 

では、この先もローファイだったりアコースティックな音源をリリースすることや、「昔ながら」的な演出を加えることは無いと?

 

かしゆか
 昔はライブとかラジオでアコースティックVer.の曲をやったりしました。そういう挑戦って、自分たちの曲にこれまでなかった新たな要素を加えてくれるんで大好きなんです。ただ、音源として正式にリリースしたことは無いですね。


皆さんは、Youtubeを世界に向けて活用して世界中のリスナーが自分の曲を聴けるようにした日本人アーティストの、最初の一人だと思います。
今では他のアーティストもそれに続いていますが、欧米のマーケットでは日本の音楽は存在感を示せていません。
海外に目を向けた最初のアーティストの一人として、J-POPの期待の若手たちを世界的にどう評価しますか?

 

のっち:
 正直、自分たちのことをJ-POP業界を世界市場向けて発信した先駆者みたいには思ってなくて。自分たちがやることに関しては物凄く慎重ですし、「早すぎん?ホントに今なん?」みたいな。
 若いアーティストの方々にはもっと積極的に海外に打って出てる人たちもいますし、日本の音楽シーンを海外に向けて広げていってるのは、私達よりもそういう人達だと思います。


皆さんは長い間一緒に活動をされていますが、3人の関係をいい状態で保てている秘訣は何だと思いますか?また、何でここまで上手くいったのだと思いますか?

 

あ~ちゃん:
 ウチらの親に聞いて欲しいです(三人爆笑)。ここまで続けられるとは思ってもいなかったので、ホンマに奇跡みたいなんです。むしろ他の人に、「何故Perfumeはここまで続いたのか?」みたいな本を書いてもらって読んでみたいです。自分たちのことを少しは深く理解できそう。


学生時代から「Perfume」として一緒にいて、変わったな、と思うところはありますか?

 

【話し合い後、一人一人お互いに変わったことを話すと決めた3人】


のっち:
 かしゆかは元々スカートとか履く子じゃなかったんです、今ではライブで履いてるんですけど。元々そうなったのはスタイリストさんがかしゆか向けに選んだからかな?多分ファンの皆さんが思う「可愛い」「ガーリー」なイメージに合ったからだと思うんですけど。
 若かった頃って、女の子っぽい恰好は絶対しなくて、全身真っ黒だったんです。でも、ライブで着る衣装に影響されて女の子っぽい恰好が好きになったし、色のあるものを着るようになりました。


かしゆか
 あ~ちゃんは犬を飼い始めました。子供のころ、あ~ちゃんは動物あんまり好きじゃなくて、あ~ちゃん家でリスを飼ってたんですけどあ~ちゃん自身は全く興味がなくて。
 だからあ~ちゃんから「ペット飼いたい」って聞いた時とか、実際に物凄く可愛がっているのとか見ると、本当に驚きです。そういうイメージではなかったので。

 

あ~ちゃん:
 最近のっちは人と話すようになったんですけど、昔は物凄くシャイだったんです。一人っ子だったからかな?と思うんですけど、一人で過ごしたり一人で遊んだりするのが上手いんですよ。学生時代には、髪切らなきゃいけない時にのっちからお願いされて私が予約してたりしてたんです、それぐらいシャイだったんですよ!
 でもお酒飲める年齢になってから、友達を作るようになりましたね。

 

ファンの皆さんがご自分に関して抱いているイメージって、本当の自分と合うと思いますか?

 

かしゆか
 部分的にはかな?半分半分かも。


海外ツアー以外に、2019年に期待するものってありますか?


あ~ちゃん:
 メンバー全員が30代になるので、何が来るのか凄く楽しみです。もっと自由に、楽しく過ごせればいいな、と思います。

 

-翻訳終了-

 

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