Perfume 翻訳物置き場

自分が翻訳した、Perfume に関する記事の翻訳を置いていきます。意訳も多いので、誤訳等ありましてもご容赦下さい。

CRfashion記事翻訳

4/10に掲載されたCRfashionの記事翻訳です。

原文URL↓

www.crfashionbook.com

これまで翻訳してきた記事の中でもかなり文章のクセが強い&専門分野と違うので非常に苦労しました。特に苦戦した点は注釈で解説を入れていますが、誤訳の可能性も大いにあるため、その点予めご了承ください。

-以下翻訳-

 

未来がここに ーその名はPerfume


日本で最も前向きなポップ・ヒーローと出会った

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 もしかすると「名前だけは聞いたことあるよ」という音楽グループとして一番の大物はPerfumeなのかもしれない。まだまだ米国では売り出し中(今年のコーチェラ出演をチェックすること!)の彼女たちだが、母国日本においてはアルバム7枚でチャート1位を飾り、スタジアム規模のライブを何度も完売させる大スターだ。

 グループの人気の理由を占めるのは少なからず、新たな領域に挑戦し続けているんだ、という安心感であり、それは2018年にリリースされた最新アルバムのタイトルにも正確に表れているー「Future Pop」ー*我々の手が届く範囲ではない、ポップの未来だ。

 そして3人(あ~ちゃん、かしゆか、のっち)が説明してくれたように、彼女たちこそがポップミュージックの未来なのかもしれない。

(*訳者注:原文”It's not a reach”、"a"が付くためこのreachは名詞となります。名詞のreachには「届く範囲、範疇」といった意味がありますが基本的に不可算名詞です。ですが、その前後の文章の”Future”との対比から「手の届く範囲のことではなく、ポップの未来という我々の理解の範疇を超えた立場にいる」という意味と解釈しました。我ながら超強引)

 「皆さんが音楽を聴く時って、音だけを聴いているんじゃなくてアーティストさんの個性とか性格をつなぎ合わせて聴いてるんです」とあ~ちゃんは言う。
 「音楽だけを尊敬するんじゃなくて、その人の人生とか、その存在の全部に影響を受けて刺激をもらうんだと思います」

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 勿論のこと、Perfumeにも人に影響を与えたいという思いはある。ただ、彼女たちが自身のポップの魅力にとって重要だと感じている要素がもう一点ある。
 それは「Kawaiiカルチャー(日本独自の可愛い地獄を指す)」から距離を置くこと。Future Popは電子音、爆音のロックギター、多言語の歌詞などを取り込んだ様々なジャンルの尖がったコンビネーションであり、*評論家たちからJ-POPの同業者達と比較されるような無能たちを完全に圧倒する作品なのだ。

(*訳者注:原文”obliterating lazy shorthand that would have critics comparing them to any of their J-pop peers.” まず文章全体の構成を『that以下な lazy shorthandをobliterating(圧倒、撃破、消し去る)する』と解釈。"lazy shorthand"はスラング的に「ネット上のチャットで略語ばっか使ってくるバカ」的な意味があるため単純に『無能』と訳、that 以下のwould have criticsのhaveは使役のhaveとしか解釈できないため、やや意味が通じないが文に合わせて訳。そしてthemの候補になり得るのは"critics(評論家)"か"lazy shorthand"のみ、shorthandは単数だが"their J-POP peers(彼らのJ-POPの同僚)"は評論家ではないので"lazy shorthand"が複数形の誤りで「平凡なJ-POPアーティスト」を表していると解釈して訳出。 我ながら超強引(二回目)。解釈の間違い等ありましたらご指摘下さい)

 「プロデュースをしてくれている中田(ヤスタカ)さんのおかげですね」とのっち。
 「中田さんが私たちの年齢に合わせて曲を書いて下さっているので、曲も私たちと一緒に成長している感じです。その曲に合わせてパフォーマンスをしているので、そういう「kawaii」的なシーンから距離を置くうえで中田さんの役割は大きいと思います」

 

 「Future Pop」のEDMドロップや「Tiny Baby」のグライムスっぽい妖精的なボップを聴くと、彼女たちは自らジャンルを再発明することには全くの無関心のように見える。だが、Perfumeが忠実に守っているポップのスタンダードがある―揃ったダンスだ。

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 かしゆかブルーノ・マーズのステージ上で見せる動きはの強い憧れを語ってくれた。(「バンドのみんなと一緒に踊ってる姿が好きなんです!」とかしゆか。)

 しかし実際に彼女たちのダンスの創造性の源となっているのは振付師の水野幹子で、その創造性の内側に秘められた理論は3人にも常に完璧に理解できるわけではないと言う。
 「ダンスの授業を受け始めた時から、MIKIKO先生は先生で振付師だったんです」とかしゆか

 「先生の想像力で私たちのダンスが進歩していったと思います。歌に合わせて、歌や歌詞を補完するような動きを合わせたり、曲の世界観を拡げてくれます。先生のダンスは特定のジャンルに縛られてないオリジナルなダンス。そのダンスが私たちをPerfumeにしてくれるんです」

youtu.be

 当然のことながら、Perfumeはコーチェラでのステージを楽しみにしている。日本のバンドとして初めて有名なフェスに招待されることになった最初のグループとなったから、というのもその理由の一つだろう。(「日本や日本文化に物凄く興味のある人達が私たちの事見つけるには、物凄く色々と掘らないといけなかったですからね」と、のっちはYoutubeSpotify、スターを産むフェスの枠等、こちらから手を伸ばせる手段が出来る前のことを振り返る)

 演出に使われる実験的アート集団Rhizomatiksが手掛ける視覚効果は、このステージではスケールを落とす必要があると予想される。だがそれでも3人は、「Perfumeに何を期待すればいいのか」をよく知らない観客たちに、可能な限り自分たちのステージ演出を見せ付けたい、と希望している。
 衣装のチョイスからステージのセットアップ(3D映像と大画面へのプロジェクションを使用することが多い)まで、全ての要素が「Perfume」という経験の術中にあなたを嵌めてくる。

「私たちの関係性は変わっていくかもしれないけどPerfumeは続いていくし、私たちの絆はずっと強く繋がってます」

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「ファッションが私たちの個性を表していたりするし、演出の一部にもなったりするんです」とかしゆかは語る。
 「テクノロジーを使ってパフォーマンスするようになってから、衣装の素材とか形とかがもっと大事になりました。例えば私たちのドレスにプロジェクションマッピングをする時には、自分たちがマッピングが当たるところに立つんじゃなくて、特別な素材とデザインのものを使うことで、私たちが何処に動いてもプロジェクションが付いてきてくれるようになったり。あと、衣装を広げるために背中に小さいモーターを背負ってたりとか。「Fusion」の演出だと、シルエットが光が当たってるところから投影されてるみたいに見えたり。現実とテクノロジーの融合ですよね。そういうギリギリの所を攻めたいし、それが面白いと思います」


 音楽の未来を全ての驚くべきリフレインで作り出しているPerfumeだが、彼女たち自身は自分たちを次に待ち受けている者については特に知りたいと思わないという。
個人的な未来は時と共に明らかになっていく。
 この先の人生に何が待っていると思うか?と尋ねると、3人全員がこう答えた。何があっても3人で一緒に挑戦したい、と。
「私たちの関係性は変わっていくかもしれないけどPerfumeは続いていくし、私たちの絆はずっと強く繋がってます」とあ~ちゃんは語る。
「私達一人一人に家族が出来た後でも、3人はずっと一緒だなって思います。個人的には、死んだときに惜しまれる人で在りたいと思っていて。だからお葬式にいっぱい人が来て欲しいですね」

 

-翻訳以上-

Perfumeの動画の英語字幕を作成しています。よろしければチャンネル登録等お願いします。

www.youtube.com