Perfume 翻訳物置き場

自分が翻訳した、Perfume に関する記事の翻訳を置いていきます。意訳も多いので、誤訳等ありましてもご容赦下さい。

fuse "PERFUME BRINGS TECH-HEAVY YET INTIMATE SHOW TO NYC TO CLOSE COSMIC EXPLORER TOUR" 翻訳

"fuse" というサイトの Perfume の NY ライブ評の原文

www.fuse.tv

 

ー以下翻訳ー

 

Perfume 、テクノロジーに溢れながらも観客に寄り添う N.Y. のライブで「Cosmic Explorer」ツアーを終える

 

日本の有名テクノポップ・トリオ、ニューヨークに帰還。自身最大規模の全米ツアーを締めくくり、海外ファンとさらに深い絆を築く。

 

記:ジェフ・ベンジャミン

 

 理論上、 Perfume のライブに参戦する、というのは無理難題に感じられるかもしれない。この日本人3人組はアジア中で人気を誇り、そのターボ積載且つオートチューンの効いた「KAWAIIテクノポップ神曲の数々は、決してそのテンポを落とさない。
その曲の数々と、2時間強に渡って続くレーザー光線とホログラムの数々とを合わせると、観客の知覚にとっては余りにも負荷が高いかも知れない。だが、このレイバ・デーの週末、2016年の「Cosmic Explorer」ツアーの全米公演のツアー最終日に、彼女たちはニューヨークへの凱旋公演を果たした。

 満員の Hammerstein Ballroom でのライブが証明したのは、このポップ・スター達は様々な側面を持った多角的なライブを届けることが出来ること、そして最終的には完全に人間味に溢れていることだった。

 

 一目でそれとわかる Perfume ファン達が、ライブの24時間以上前の金曜日の午後から行列を作った後、 Perfume のライブは2デイズライブのその1曲目から、観客達を釘漬けにした。あ~ちゃん、かしゆか、のっちの3人は、暗いステージ上で赤く輝く近未来的なドレスを着こなし、まるで別世界の住人かのような出で立ちで登場し、彼女たちの周りを飛び回るドローンの編隊は、まるで3人が小型 UFO を操っているかのように見えた。彼女たちの代名詞である超絶シンクロしたダンスを「Pick Me Up」や「Cling Cling」で披露するまでそれほど時間はかからず、熱狂した観衆はこぶしを突き上げてそれに応える。

 ライブが進むにつれ、チーパフュが素晴らしいホログラムとLED技術の融合で観客の目をくらませた「Story」や、カラテのような振付を披露した「Flash」、そして3人がブレイクを果たしたシングルであり、今のファン層の多くを集める力を持った曲であった「ポリリズム」などのハイライトと共に、彼女たちの滑らかなダンスが披露される。
ライブ全てが Hammerstein の会場を熱狂させていた。だが同時に、このパフォーマンスを見れば、 Electric Daisy Carnival や Ultra Music Festival といった EDM フェスや、より大規模な オールジャンルのフェス、 Coachella や Lollapalooza でも通用する、と思い描くことが出来ただろう。

 

 だがこのライブで最も注目すべき点は、 Perfume の3人の観客と繋がろうとする熱意だった。ライブの早い段階で3人は休憩を取り、コスプレをした観客を探して「イイね!」と頷く。ファン達にとって間違いなく、大きな達成感を感じる出来事だっただろう。その後に3人が、観客たちにこれまでの N.Y. までの旅路について語る際には、日本語を話せるファンを見つけ出して通訳をお願いする(そして「ファンの人ウチらと話すときメッチャ緊張しとったよw」とか言ってのける)。
 その間にも沢山の思い出深いシーンはあり、その中でも見どころだったのは3人がポケモンGOについて話し、スクリーン上に実際に Perfumeポケモンが表れてファンが皆で「ゲットだぜ!」した場面だろう。

 しかし、その中でも最も大きい歓声が聞こえたのは、アンコールの「Star Train」の際、3人が自身のキャリア最大の夢について謙虚に語った時であろう。「私達の夢は、MGS でライブをすることです」と。

 「私たちの夢が、皆さんの夢になればいいなぁ、と思います。…We Believe in You(皆を信じちょるけぇ!)」ステージに込める思いだけではなく、そのステージを見つめるファン達に向ける熱量。 3人とファン達の夢はもう手が届くところにある、という実感と共に、Perfume はニューヨークの街を離れることが出来たことだろう。