Perfume 翻訳物置き場

自分が翻訳した、Perfume に関する記事の翻訳を置いていきます。意訳も多いので、誤訳等ありましてもご容赦下さい。

LADYGUNN 翻訳

J-POP界の 「Cosmic Explorer」 Perfume アメリカ制覇へ

 

おことわり:この文章を書くにあたり言っておかなければならないのは、私は東京で日本酒、ラーメン、素晴らしい音楽、カラオケ、朝4時に食べる肉まん(訳者注:餃子かも)にまみれた時間を過ごしていたので、記憶が一部曖昧です。この記事は、人生最高の時間の1つの記憶を何とか思い出そうとしたものです。

 

飛行機が日本の成田空港に着陸し、私は LA からの12時間の浅い眠りから目覚めた。
日本まで一瞬で来るために飲んだ睡眠薬が何であれ私の体は興奮状態のままで、日本の活気が私の体を乗っ取り、最高にハイな状態に引き戻してくれる。空港に着いた時にでいつも見られる儀式のように、機内はざわつき、人々は荷物をまとめて出口に向かう。私の個人的な儀式として、飛行機を降りたのは一番最後。私と一緒に降りるのは元気一杯の写真家、Daniela Trujillo EVB。これから東京を6日間にわたって襲う LADYGUNN 旋風と J-POP の女王、Perfume との meet & greet の様子を撮影してくれる。


このグループのことを聞いたことがない人に説明すると、スパイス・ガールズとバックストリート・ボーイズを足して2で割ったようなグループ。…ただしメンバーは、天使のような声の踊るサイボーグみたいな女の子たち。東京で Perfume のことを知らない人はいない。彼女たちのスターっぷりは、ポスターに始まり、雑誌の表紙や沢山の人々が身に着ける Perfume グッズにまで及ぶ。グループのメンバー、のっち、かしゆか、あ~ちゃんの3人ともまるで生きているお人形さんみたい!と言っても言い過ぎではないだろう。
これは本当の話なんだけれども、渋谷のホテルまで荷物を引っ張っていく途中で最初に立ち寄ったのは小さい静かな肉まん屋さんで、その次に立ち寄ったバーではバーテンが Perfume のTシャツを着ていた!最初は旅の目的が Perfume だなんて言っても信じてもらえなかったけど、私たちの任務について説明したらすぐに、その日新しく友達になった酔っぱらい達が歓声を上げて、お酒を奢ってくれながらいかに Perfume が素晴らしいか話してくれた。「カッコよさ値」はその場で急上昇。

 

去年は Perfume のメジャーデビュー10周年。このデビューによって J-POP の世界は絶え間なく再定義され続け、彼女たちは世界的なポップスターという舞台に立った。3人の音楽は、微かに伝統的なアジアのフォークの香りを残した、アップテンポで衝撃的なディスコ・サウンド。超最新の TV ゲームのテーマ音楽並みにピッチが速く、グリッチ・ホップのようでもある。3人の一貫して年を取らない美しさと、それに伴う魅力に溢れる人柄と「圧巻」のライブを持って、彼女たちは J-POP の未来を切り開き、音楽業界全体を振り向かせたのだ。
今回、我々 LADYGUNN はユニバーサル・ジャパンからゲストとして、東京の中心から南東に下った幕張メッセで行われた、 Perfume のライブに招待され、その場で彼女たちの途轍もない成功を祝うとともに、革新的なライブを目の当たりにすることになった。


ライブ会場についたその時から渋谷に向かう帰りの車中まで、私はこれまでに経験した中でも最高級の興奮の中にいた。ここで私が言っているのは、スタジアムを埋め尽くしたスーパーなファンたちがライブを待ち望む様子だったり、グッズをカバン一杯に買い込んでいる様子のことで、その期待感はどこか、ジャスティン・ビーバーやデミ・ロヴァート、ザ・ビーハイブらが巻き起こす熱狂のようだった。
アリーナ全体で一番騒がしいファンが自分だったであろうことは、別に驚くべきことではない。だが大人しそうなファンたちも何人か歓声を上げていた!本当に簡単に熱狂出来るのだ。なぜ皆がここにいるのか理解できた。3人を応援するのが楽しすぎるからなのだ。
ステージ上で Perfume がパフォーマンスを始めれば、すぐに男子だけでなく女子ファンも同じように会場を埋め尽くしている理由がわかる。3人は素晴らしいライブの魅せ方を知っている。もし彼女たちが月面最大のスタジアムでライブをしたとしても、同じぐらい興奮しながら見られることだろう。
ステージはちょっとした村くらい大きく、物凄くハイテク。一体どのようにして、彼女たちは(その並外れた度胸を持って)自分たちを世界最先端のテクノロジーよりも輝かせることが出来ているのだろうか?それはどんな技術の進歩よりも深い謎だろう。空中を舞い、SFのようなグラフィックが背後で爆発する。3人が一生懸命歌い踊っている間中、私もそうしていたし、他の観客も全員同じだった。
一体自分が何を歌っていたのか全く分からなかったことについては認めざるを得ないが、一緒になって波に乗るのは最高だったし、彼女たちが作り出した世界観に身を任せるのも最高だった。

ライブの直後に、アヤとキャラ(この業界でも指折りのPRスタッフ達!)が3人の待つバックステージに案内してくれた。控室に3人が姿を現したとき、彼女たちはまるで「軽いジョギングしてきました」とでも言わんばかりに活き活きとして、幸せそうだった。一方こちらは、汗で水浸しだし、狂人のように踊りまくったせいでマスカラはぐちゃぐちゃ…。その日の晩のデート相手だったキャラに乾杯!彼女は「Perfume がステージに呼んでくれてるよ!」と言わんばかりに励ましてくれた。

 

Perfume は現在、5枚目のスタジオ・アルバム「Cosmic Explorer」を引っ提げてツアー中で、今週にはその魔法のようなステージをアメリカでも披露してくれる。ツアーは8月26日に LA の Wiltern からスタートし、サンフランシスコとシカゴを巡った後に東に向かい、9月の3日と4日にはニューヨークの Hammerstein Ballroom で2デイズライブを行う。アメリカと LADYGUNN 14号の、この「コズミック」な天使達から目を離すな!


ではその日まで、SAYONARA!