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Perfume 翻訳物置き場

自分が翻訳した、Perfume に関する記事の翻訳を置いていきます。意訳も多いので、誤訳等ありましてもご容赦下さい。

WT 2nd LONDON公演レポ (Random J-POP)

元記事

Random J Pop | Where east meets west: Perfume gives London its life during their World tour 2nd stop at Sheperd's Bush

 

ー以下翻訳―

Perfume、ワールドツアー2か所目のSheperd's Bushでロンドンに注いだ情熱

 

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 Perfume がワールドツアーを開催して、俺の地元ロンドンに来ることになった。ラッキーなことに何とか参加できることになったよ。取りあえずこれだけは言っとく。ライブは超最高だった。彼女達に感謝の気持ちを表すのに手間取ったけど、ライブ中はもう完全にイッてたからね。 Perfume のライブはサイコーに複雑だけどシンプルで、大規模なんだけど、親密なものだった。

 

 会場に集まった観客の層はアホみたいに多様で、特定のファン層みたいなのが存在しなかった。12歳の若造達から、50代くらいの気難しそうなジジイ共。金髪をお下げにした白人の女の子、中年の日本人女性、デカい黒人の男(ヨー、兄弟!)なんかもいた。 Perfume  の観客層の広さは、今の浜崎あゆみと昔のCD売れてたころの浜崎あゆみのギャップより広いだろうね。 Perfume のファンベースが本当に多様だ、て言うことが確認出来て良かったよ。そういう人達を見てると、たとえどんな人間でもPerfume を好きなのは別に変なことじゃない、っていう確信を持たせてくれるからね(まぁ俺は元々全く気にしてないから、別にそんな確信はいらないんだけど)。会場に入ると、照明が落ちて音楽が流れ始める。皆が文字通り一つになる。

 

 実際会場に入ってステージを初めて見た時は、 Twitter やら Instagram やらで、「ステージ安っぽいんですけど、シンプル過ぎるんですけど、古臭いんですけど」って散々文句垂れてたんだけどね。そうこうしてる内に、始まったんだ。明りが落ちて死ぬほど真っ暗な中でも、あ~ちゃん、かしゆか、のっちがステージ上のポジションについてるのが分かった。立ってたよ。微動だにせず。一分ぐらい無音が続いたあと、とうとう始まった。

 これまで見て来たライブのイントロの中でも、断トツでカッコいいオープニングだった。一ヶ月くらい前にYoutube にアップされた、カンヌでやったショーの凄げーヤツ覚えてるべ?それをそのまま全部やって、Sheperd's Bushに命を注ぎ込んだんだ。

 

 素晴らしい以外の何物でもないイントロだった。照明とプロジェクションは、Perfume のライブでは常に焦点になるけど、彼女達が東京ドームでやってのけた演出の代わりに、マジで息を飲むような演出を、この西ロンドンの狭いクソみたいなライブ会場で披露してくれたわ。この記事を書いてる今、後ろのスクリーンに映ってた映像見返してるけど、ホント技術的に凄くてマジ尊敬の念しかないわ。どうやったらこんなファッキン・素晴らしい映像出来るのかね。なんかある種の幻覚でも見てるみたいだよ。んで Perfume さんにイントロで髪の毛鷲掴みにされた後に、“Spending all my time”のリミックスで毛根マッサージばりに振り回されたね。

 Perfume のファンサイト界隈じゃもう、このリミックスをアルバム“Level 3”に入れろ!って要望が上がってるけど、俺もそれに賛成だわ。 Youtube で聞いた時は「ヤスタカ枯れたな」と思ってたんだけど、実際に生で聞いたらジャンピング土下座祭りっすわ。ハウス好きなゲイとか、酔っ払った白人がヨーロッパで夏休み取ってる間に行くクソみたいなクラブとかで物凄く受けるだろうね。

 その曲が終わった後、ちょっと一休みして観客と話すのかな?とか思ってたら、そこから直でレーザービームのアルバムミックスに突入。緑色のレーザーが彩りを添える。多分あのレーザー、ステージから見て右後ろの方にいた松葉杖ついたブスに直撃してたと思う。間違いなく目が眩んだだろうね。それでこのミックス用に新しい振付をブチ込んで来た。なんかステップ踏んで、携帯弄るフリするみたいな感じの奴。「え、何?ダンスミスったらかしゆかの髪切られるの?」って位必死に踊ってたよ。セトリは最初っから殺すつもりでブッ込んで来てて、そのままずっとアンコールまでやりきってた。

 

 んで、アンコールは客が3つの内から選ぶ、っていう形式。「ねぇ」、「Glitter」、「Love the world」の中から、観客の声援が一番大きかった曲をやるっていうやつね。「Glitter」と「Love the world」がかなりいい勝負だったんけど、俺は正直ラブワが勝ったかな?と思った。でも嬉しいことに「Glitter」やってくれたんだ。ロンドンのライブを締めくくるのに最高の曲でしょ。ロンドンよ、俺と同じくらいこの曲を愛してくれてありがとう! Perfume ファンの中でグリッター好きなのが俺だけじゃないって確認出来て嬉しかった。パフォーマンスはファッキン最高だった。前列は完全にトんでたし、後ろの方は皆ガンガンに揺れてたよ。全員完璧にヤラれてた。ただ、MVの最後で出て来た花火のシャワーが無かったのだけが不満。だけどまぁ、 Perfume の技術チームは別に Sheperd's bush を全焼させたい訳じゃないからしゃーない。会場は保険かかってるだろうから、建て直す金は出るだろうけどさ。

 

 セトリはヒット曲をガンガン入れて来てたけど、カップリング曲も沢山かましてくれた。ポリリズムのカップリング曲、「Seventh Heaven」は会場全体をクラブに変えたね。これまでこの歌聞いたことなかったから狂ったように shazamとか、 twitterとかで、「この曲何!?」って付き止めるのに必死だった。幸い、 Perfume-City のフォーラムに居た人がライブの間の実況をツイッターで見てて教えてくれた。なんで徳間タンこの曲GAME から外したのかね?訳分からん。この曲最高やん。

 「Magic of Love」のパフォーマンスも素晴らしかったけど、それすら「だいじょばない」で吹っ飛んだ。この曲のダンスには、「Spring of life」、「Spending all my time」、「Magic of Love」で物足りなく感じてたものが全部詰まってた。このファッキンな曲は絶対A面にするべきだったでしょ!「Handy Man」は間奏場面で流れたんだけど…、ダンス付きじゃなかった。この曲やれば良いサプライズになったと思うんだけどね。この時点でもう観客全員掌の上だったし残念。会場にいたのは Perfume についてはなんでも知ってるようなファンばっかだったし、「Handy Man」やってもざわざわ…みたいな感じにはならなかったはず。

 あと「My Color」もやってくれた。JPNの収録曲で一番好きな曲だから、もうバッチコイでした。この曲の間くらいじゃないかね?3人がぶっ通しで踊ってなかったの。それでも勿論、かしゆかは思いっきり背伸びしてたし、あ~ちゃんはファッキンな膝を折ってしゃがみこんでたし、のっちもいつも通りファッキンなおみ足でいつもの動きをしてたよ。

 

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 あ、あとこれだけは言わせて。あ~ちゃんとのっちは結構英語喋れる。あ~ちゃんは最初のMCの間は殆どステージ上に居なかった。衣装が壊れたとかじゃないかな?多分。だからのっちが一人で前に出て、あ~ちゃんの為に会場暖めとかなきゃいけなかったわけですよ、しかも英語で。

 でものっちはやってのけたね。あの野郎結構英語イケるのね。んで話し方とか超可愛いの。もうこっちは、いつでもナイジェリアの登記所まで引っ張ってって嫁にする準備出来てるよ。

 んであ~ちゃんは、インタビューとかで見るのと同じぐらいエネルギッシュで、クレイジーだった。すげぇ Fish & Chips (イギリスを象徴する伝統的な食事)が気に入ったみたいで、隙あらば叫ぼうとしてたし、俺らにも叫ばせようとしてた。あとQueen の「We will rock you」のAメロを通しで英語で歌ってたのにはマジで驚いた。 Perfume がまさかそんなことするとは思わなかったからね。観客も興奮してたわ。あ~ちゃんってそんな娘なのよ。一発ヤるならのっちだけど、嫁にするならあ~ちゃんやね。凄く明るくてお茶目で、あんまり上手じゃないけど、英語で喋るのに消極的だったり、シャイだったりしないんだ。実際こっちから直ぐに反応が帰って来るからか、英語話すの楽しそうだったよ。かしゆかはあんまり喋ってなかったのが残念…。(西部劇とかでよく転がってる草が地下鉄の駅のエスカレーター付近を転がってるような感じの心境でした)

 

 Perfume の何に胸を打たれるって、普段はキャッキャして可愛い感じのちっちゃな女の子たちで、ロンドンで体験する新しいこと全部に圧倒されて、ロンドンに居るんだ!っていうだけで物凄くビックリしてる感じなのに、照明が落ちて曲が鳴った瞬間に変わるんだよ。あ~ちゃんが俺らに向かって「ふぃっしゅ・あんど・ちっぷすぅぅ~!」とか叫んでたと思ったら、その一瞬後にはもう切り替わって、そんな少女っぽさをバッサリ斬り捨ててサムライになるんだ。ホント訳分かんないけど、そんなところも魅力なんだよね。見た目は普通の女の子なのに、何か凄ぇ事しやがる!みたいな。

 

 ライブ中に撮ってたビデオは全部クソ見たいな出来で、しかも途中で電池も切れやがった。マジついてねぇ。もう他の人がYoutube に良いクオリティのビデオ上げてるから、俺のクソみたいなビデオはうpしません。と言う訳で、俺のクソみたいなサムスンのGalaxyで撮ったやつの代わりに、日本のニュースで報道されたファッキン・高画質な映像のリンク貼っとくね。

www.youtube.com

 

 Perfumeのロンドン公演は最高だった。このWorld Tour 2ndの成功を受けて、チーパフュがヨーロッパツアーやUS のツアーを組んでくれたり、やる時はもっとデカい箱で出来るようになったり、あとテレビ出演とかもしてくれたら最高だよね。もしこの先Perfume がお前らの国でライブかましに来るぞ!って発表されたなら、俺からのアドバイスは一つ。

 

 

「迷わず行けよ、行けば分かるさ」

 

 

 ぜってー後悔しないから。例えアンタが Perfume のファンじゃないとしても、ちょっと思い切ってJ-POPのライブを体験してみて欲しい。Perfumeのステージはマジで見る価値あるから。アンチ共は「口パクじゃねぇか」とか何とでもdisってりゃいいよ。でもテメエらのお気に入りのクソ共は誰も、あ~ちゃんみたいにステージに膝ついて俺らに話しかけてこないし、のっちみたいにユーロハウスのビートになってヴォーキング出来ねぇし、かしゆかみたいに変態丈とヒールでサービスしてくんねぇからな。あと、お前らのお気に入りちゃん達の演出スタッフには、「Spending all my time」のセットばりにカッコいい演出とか絶対作れねぇし。

 

 一階席にいた、Perfumeの振付を全部完璧に覚えてたファンに乾杯!

 

―訳以上―

映画レビュー : We ARE Perfume -World Tour 3rd Document- by Patrick St. Michel

元記事

Film Review: WE ARE Perfume – WORLD TOUR 3rd DOCUMENT | Hello Asia!

 

―以下翻訳―

 

映画レビュー: We ARE Perfume -World Tour 3rd Document-

 

記:Patrick St. Michel

 

 2011年夏、初めて Perfume のライブを観た時の興奮は、未だに私の頭から離れない。

 

 この日本の3人組ポップグループは、東京近郊の展示場で毎年開催される音楽フェス、Summer Sonic に出演していた。ライブが始まる10分前、私は巨大な会場の真ん中で、何千人もの観衆達に囲まれていた。周囲にいたのは Perfume グッズを身にまとった古参軍団、ライブが始まるのを友人と楽しそうに待っている10代の少女達、皮肉にもPAから流れるポップソングに合わせて踊るモヒカンのパンク達。

 

 当時引っ越した日本の中部地方の小さな街をブラついている時に「Love The World」を聞いてからの2年間、Perfume は私の人生の一部だった。初めて出会った瞬間から、彼女達の過激なエレクトロポップは私の iPod のお気に入りリストに入っている。Perfume のおかげで、辛い時期も乗り越えることが出来た。Perfume は「新しい場所で上手くやっていく」ためのものでもあり、誰もが経験するであろう気持ちの落ち込みを乗り越える方法の一つでもあったのだ。彼女達は、当時の自分が何者で、そして何者になったかという上で非常に重要な存在だった。そしてそんな私は、10代で初めてライブに行った時以来の興奮で、巨大な会場の中で照明が落ちるのを待ちわびていた。

 

チャートのトップに君臨する J-POP グループが2014年に行ったワールドツアーのドキュメンタリー映画、「We ARE Perfume」で最も心を打つシーンは、私が2011年に体験し、それ以降ずっと私の中に残り続けている「抑圧されて来た興奮が解き放たれた瞬間」を捉えたものだ。

ロサンゼルスの Hollywood Palladium で彼女達が初めてアメリカでライブを行う何時間も前、カメラは会場の外で列を作っているファン達に注目する。幾つかの短いインタビューでは、切れめのない行列に並ぶファン達が彼らがどれだけ長い間ライブを観れるのを待ち望んでいたか、Perfume が彼らにとってどんな存在なのか語ってくれている。1人の女性は、自身が辛い時期を乗り越える上で Perfume の常に前向きな音楽が果たした役割について語る際、涙を流していた。

 「何かのファンであること」への感情のほとばしりに焦点を絞った、このようなシーンの数々こそが、「We ARE Perfume」という映画の中で最も突出した瞬間であり、 Perfume ファン界隈への最高の祝福であり、ファン達自身へのプレゼントだと言えるだろう。

 

 しかし、表面上この「We ARE Perfume」という映画は、彼女達の台湾、シンガポール、イギリス、アメリカへの旅をシンプルに、その後半に焦点を当ててドキュメンタリーを作っているように見える作りの、WORLD TOUR 3rd DOCUMENTの副題通りの作品となっている。他のドキュメンタリー映画同様、観客達は最初、かしゆか、あ~ちゃん、のっち(樫野有香西脇綾香大本彩乃)の3人が、ツアーに向けた準備をし、各地へ旅立つ様子を見ることとなる。各都市を巡る3人の足取りに、ライブ映像、メンバーへのインタビューやこれまでの道程などがちりばめられ、映像は進む。

 

 これらの映像殆どから、この10年で日本トップのポップグループに登り詰めたチームの内側を垣間見ることが出来る。3度目となったワールドツアーの裏側…今後のセットリストへの変更を決めるライブ後の駄目出し会、リハーサル、集中を高めるための3人のルーティーン…は観ていて興味深い。しかし、国内、海外のファン達両方にとってのご褒美となるのは、オフの日に街を散策する Perfume の姿なのではないだろうか。数多の音楽ドキュメンタリー同様、グループが普段見せない側面を覗き見るチャンスであり、この映画でも各地の観光スポットを訪れる姿や、南カリフォルニアのハンバーガーチェーン、In-N-Out についてマニアックな会話を交わすシーンが並んでおり、とても可愛らしい。

 

 このような細かいディテールの数々は、ファン達が食いつく所だろう。しかし、「We ARE Perfume」を Perfume について何も知識が無い人の視点から観ると、いくつかの欠点も見えてくる。全体に散りばめられたインタビューで、3人のこれまでの歴史が簡単に明かされているとはいえ、その量は控えめで、Perfume ファン以外に「何故このツアーが彼女達にとって大切なのか」については明かされない。

 

 それはちょっともったいない事なのかもしれない。Perfume には、近年の J-POP グループの中では、最も人を引き付ける歴史があるのだから。20世紀末に広島で結成されたこのグループは、キャリアのしばらくを無名で過ごし、振るわないセールスが原因で、解散の危機に立たされたことさえある。しかし、解散前最後に、と出したシングルが影響力のあるラジオパーソナリティー達によってラジオで流されて露出が増え、Perfume は日本のポップグループのトップに立つまでに咲き誇ったのだ。

 

 このことについては言及こそされているが、あくまでも「これも一応言っときますね」的な扱いである。ただ、ファン達は当然こんなことは承知だし、この「We ARE Perfume」は「もう既に列車に乗ってるヤツら」向けの記念作品として観た時に、究極の輝きを放つ。

 このドキュメンタリー映画を私が観賞したのは、東京国際映画祭でのことだったが、風の強い土曜の朝、劇場に集まったのはそんな Perfume ファン達で、そのうちの何人かはロゴ入りのタオルまで持って来ていた。私を挟んで座った2人は劇中何度か泣いていたし、他の観客達も似たようなものだったろう。

 

 「We ARE Perfume」は、興味のない人へ Perfume を魅力的に紹介する、という作りではないかもしれないが、ファンとアーティストの関係を巡る冒険としては非常によく出来ている。

 「何かのファンである」ということは、外部から見ると奇妙に見えるものだ。近年、ファン達に愛されるアーティスト達(One Direction や、ジャスティン・ビーバーケイティ・ペリー等)のこれまでのキャリアとライブの裏側とライブ映像をまとめたドキュメンタリー映画が多数上映されている。

 上に述べたようなアーティスト達は、賞賛と同じぐらい嘲りの対象にもなる存在であるし、映画を観たからと言ってアンチがファンになることは無い。ただし、この種の映画の一番の見どころは、ファンにとってそのアーティストがどういう存在なのか、について語られる瞬間であり、立場が入れ替わり、アーティスト達がファン達に感動させられる瞬間である。

 

 その意味で「We ARE Perfume」は間違いなく、One Direction の「This Is Us」やジャスティン・ビーバーの「Believe」と同系統の作品である。ツアーで訪れた全ての国の様子について触れているとはいえ、この映画が重点を置いているのは Perfume のアメリカのLA と NY 、すなわち Perfume がこれまでライブを行った事が無い都市、への旅の様子である。(今年の SXSW で披露された、眩暈がするようなパフォーマンス(映画冒頭にイントロとして差し込まれたボーナスとして機能している)を含む)

 そしてこの2都市は、今回のツアー中で Perfume に会えることに対して最もファン達が興奮していた都市でもあった。

 

 ファン達へのインタビュー(もの凄く早い時間から行列を作って待ってるような人達への)は手短だが記憶に残るもので、彼ら個人にとってどれほど Perfume が大切なのか、そして敬愛するグループのライブを初めて観る前独特の、眩暈がするような感情を捉えている。そして同時に、ファン集団を形作る重要な要素である、共通のものに向けて様々なバックグラウンドを持ったファン達が1つになる力も描き出している。

 

 そして、その逆もしかり。オフの日に、3人がわちゃわちゃやっているのを見るのは素晴らしいファンサービスだが、同時にこの手のドキュメンタリー映画につきものの疑問も湧いてくる。

 カメラが回ってる中で、完全に素の自分を見せれているのだろうか?という疑問だ。ただ、ライブ前のミート&グリードでファンと交流する姿や、ライブ後にステージ裏で観客達の歌声を聴く姿を見る限り、3人は自然に振る舞っているようであり、何よりも起きている事態の大きさは3人を圧倒する。

 

 3人のこれまでの歴史や文脈を付け加えることで、あまり Perfume を知らない一般の観客にもより分かりやすくはなったかも知れない。特に、 J-POP グループがアメリカでライブを開催するのが如何にレアなことかという点や、Perfume がどのようにして(自ら積極的に動いたわけでもないのに)アメリカでファンベースを作り上げて来たのか、についてはより理解しやすいものにはなっていただろう。

 だがファン目線で見ると、Perfume がこれまで日本のアーティスト達のごく少数しか成し遂げなかったことをやってのけた、というのを目の当たりにするだけで、十分に5億点なのである。

 

 「We ARE Perfume」はその名の通り、Perfume にとって自身のキャリアで最も記憶に残る瞬間の1つを収めたドキュメンタリーだ。

 この映画で新参をこちら側に引き込むことは出来ないとは思う(そういう奴らにはまず、黙って曲を聞かせればいいんだし)。ただ、ファン向けの映画としては非常によく機能する。

 

 だが、この映画が最も素晴らしいのは、大好きなアーティストを生で見た時の雷に撃たれたような感覚と、ファンである事の大切さを思い出させてくれることなのだ。

 

―訳以上―

We ARE Perfume 海外視聴者のレポ(長文)

元記事

We ARE Perfume: World Tour 3rd Document Non-Spoiler Review | Derek Vasconi

 

―以下翻訳―

 

We ARE Perfume: World Tour 3rd Documentネタバレ無しレビュー

 

 このレビューは2通りの読み方が出来る。第一の読み方は、超が付く古参のPerfumeファンが一番のお気に入りグループのドキュメンタリーを観た経験として読むというもの。何も隠さず、思った事を正直に書こうと思う。そうしないことは不誠実だと思うので。ただ、普段よりも罵詈雑言は控えるつもりだ。前回のPerfume関連のレビューに、一部の奴らは結構敏感に反応したからね。

 だから控えめに行くよ、気にスンナ。

 

 第二の読み方は、このレビューをありのままに捉えるということ。要は色んな意味で、広島出身の3人の娘たち…彼女達に人生を変えられた殆ど全ての人達の心に、その感染性の高いエレクトロポップと、目ん玉飛びだしそうなダンスと、勿論俺ら全員が Perfume についてファンになる本当の理由―彼女達本人、に対する敬愛と熱狂(いい意味での)を抱かせる3人の女性に対する、俺からの賛辞の言葉みたいなものとして読むってこと。

 それじゃあしっかり付いてきてくれよ。あと、ネタバレを気にしてる人。俺、彼女達に対してはソレ絶対にやらないから。Perfume World 界隈の慣例として、ドキュメンタリーとかセットリストとか、Perfume の名が付く楽しいことに対しては、一般に公開されるまではネタバレ禁止!っていうのがある。

 ただし!映画に映ってることへのちょっとしたヒントみたいのは書くつもり。お前らの Perfume IQ が平均的なブロッコリーより高ければ、俺が今から書く映画で見られる無茶苦茶に素晴らしいモノを、実際にDVD買って観たり実際に劇場に見に行った時に、笑えるはずだし俺が書いたことに賛成してもらえると思う。ブロッコリーってIQ 2 らしいよ、知ってた?それじゃあ行ってみよう!

レッツ「愛 the 世界」!

 

 

チケ購入

 

 映画のチケットは、ネットで見た瞬間に購入したよ。お偉いさん達が「映画やるよ!」ってネットで発表した瞬間(と信じたい)にね。まぁ現実問題、俺が買ったのは発表から2~3日後だったと思う。そこまで事情通ってわけでもないからね。ただ、チケットは問題なく買えた、それはいいこと。字幕が付いてるのかどうかなんで確認すらしなかった。もし付いてなくても、日本語の勉強し直すいい機会だと思ったしね、というわけで問題ナシ。

買ったのは11/1に、最近住んでるLAでやる回のチケット。ヴァレーから中心街のダウンタウンまで、日曜の真っ昼間にドライブか…。多分混むだろうな~と思ってたけど、LAの悪名高き渋滞にハマることもなく無事に会場へ。ここまでは万事オッケー、少なくとも俺はそう思ってた。

 

 

到着

 

 さて、映画館 (Downtown Independent(直訳:独立した中心部)って名前らしいけど、皮肉!) があるのがダウンタウンでも治安悪い所で、ホームレスが一杯テント張ってたり、ヤバそうな人達がうろついてたり、「汚物は消毒だー!」とか叫んでたことを除けば、コインパーキングから映画館までは平和な道のりだったんじゃないかな。まぁ気付かないで映画館一回通り過ぎたんだけどさ、とてもじゃないけど映画館には見えない建物だったから。

いや、いい意味でね。いい感じの「根付いてる」感じがしたんだよね。

 いや、詳しくは聞くな。ただ外から見た時にそんな感じがしたの。なんていうか、流行追ってるんだけどウザくない、本気でにセンスいい奴にしか出せない感じ。凄かったわ。

 

 中に入ったらすぐ、LAでのこのイベントを企画した人達(多分)に挨拶された。そんな感じで会場入り。チケットもぎったりとかそういうの一切なし(少なくとも俺には。チケットは俺の引き出しのPerfumeコレクションに加えます)。それで映画が始まるまでの15分間、中で待たせて貰えた。

 そう。お察しの通り、ちょっと早めに行ったんだ。LAでライブやった時みたく、大行列が出来るかもしれない!と思ったからね。だけど実際映画館の中にいたのは、10~12人くらいだったかな?その殆どが前日にも見たって奴らだと思う。だってWorld Tour Documentary Tシャツ着てたからね。

 

え?ちょ、おま。

Tシャツ?

 

俺が中入った時、物販何にもなかったんですけど…。

 

ファァァック!!!

 

 あれか。昨日はウチの娘とハロウィンで「はじめてのトリック・オア・トリート」しようねーってことにしたからTシャツ買い損ねたんか?マジで買うものひとっつもないんですけど!ポスター1枚残さず消えてやがる!何かスタッフさんが俺の後から入って来た別の人に話してるのが聞こえたけど、物販少ししか持って来てなかったらしい。

 

正気か?

 

本気でディスる訳じゃないけどさ、実際に映画に人入らないと思ってたのかもしれんし。ただ俺ら海外ファンのこと少しでも知ってたらさ、分かるじゃん。俺ら超買うって。映画にもそんなシーン出てたじゃん。マジ理解できないんだけど、何で前もって蝗対策してなかったの?

 まぁいいんだけどさ。こんなことじゃ落ち込みませんよ、どうせアスマートで帰るんだし。おんなじことはワールドツアーでも経験済みだしね。

 NYとLAの会場に入って最前列ゲットしようとダッシュしてる時に見たけど、物販コーナーに直行する人沢山いたもんなー。それ見て「大丈夫、多分そのうちアスマに並ぶ!」って思ったの覚えてるわ。で、どうなったかは知ってるよね。ハイ、アスマに出ました。だから髪の毛むしりたい気持ちは押さえたよ。だってさ、この日は結構な額を持って来てた訳ですよ。俺にしては珍しいことだけど、今回発表されたグッズどれもいいなーと思ってたの。普段はちょこっとグッズ買うだけなのにさぁ。ちくせう。

 中で待ってたら、いつの間にか会場の外に大行列が出来始めてて、早く来て中で待たせてもらえてよかったーって思った。でも正直、中と外どっちが暑いか分からん位の感じだったね。Downtown Independent はエアコンに信頼を置いてないみたい。これについてもあまり気にはしなかったけど。

案内されて席に着くまで、そんなに時間はかからなかった。俺が座ったのは真ん中らへん、メインのエリアから何列か上に登ったあたりで、ラッキーなことに前の席にはシートが無かった。座席が壊れたか何かだと思う。おかげで視界はパーフェクトに確保できた。ヤッタネ!

 

 

上映前

 

 皆と一緒に座って上映を待ってたら、Ray と Nicole が立ち上がって、スクリーンの前で踊り始めた。え、 Ray とNicole 知らないの?アセー!アセーヨ!

 Ray はその超絶ダンススキルとコスで、 Perfume 界隈じゃもう半分有名人みたいなもんよ。ただその日はコスしてなかった。昨日買ったPerfume World Tour Tシャツ着たかったんだろうし、しょうがないよね。要は、ヤツは両日行ってるってこと。

 Nicole は…、最近行われた Perfumeダンスコンテストで賞取ったくらいかな?ま、大したことないよね(笑)。でも、わざわざ中西部からこのライブのために出てくるなんて、控えめに言って感動的だよ。なんかジーンとしちゃってさ、彼女に話しかけようかと思ったんだけど「あかん!超恥ずかしい!」みたいになっちゃってさ、そん時は。

 だから Ray と彼女が1曲目踊り終わった時に、力の限り拍手した。2曲目を踊り始める頃にはもう上映の準備も完了してて、俺の人生にもう一度 Perfume を呼び込むには最高の精神状態を作れたよ。

まぁ俺の人生から彼女達が離れたことなんか無いんだけどさ。Perfume が頭から離れないなんていつものことだし、皆も同じ感じでしょ?

 

 

Perfume 3rd World Tour ドキュメントレビュー by 俺:

 

 OK、まず技術的な面から片付けようか。Perfume のドキュメンタリー映画の監督は佐渡岳利。上映時間は2時間くらい。主演は Perfumeかしゆか、あ~ちゃん、のっち(それぞれ樫野有香西脇綾香(原文は西川と誤表記)、大本彩乃)。Perfume とずっと一緒に活動してきた振付師であり、ずっと見守って来たファンでもあるMIKIKO先生もある意味では主演と言えるかもしれない。

 先生は殆ど出ずっぱり(サイコー!)。んである時点で彼女にハプニングが起こるんだけど、そのシーンは間違いなく泣ける。

 俺は泣いた。Perfume の3人が感じたように、彼女の気持ちも伝わって来た。ひとこと言わせてもらうと、MIKIKO先生、何も問題なかったよ!全部上手く行ったんだし。俺から言うべきことはこれ位。

あ、忘れてた…字幕つきです!助かるー!念のため言っとくと、ここまで書いて来たオフィシャル情報はどういう訳かここに辿り着いちゃったファン以外の人達向けね。んでこっからはガチのパフュオタ向け。

 

 これまで日本発の素晴らしいドキュメンタリーをいくつか見て来た。特に Miwa宇多田ヒカルについて特集した特別番組だったり、短い時間に百人単位の女の子達のストーリーを上手く入れ込んだ作りの、AKB48のドキュメンタリーだったりね。AKBについてお前らがどう思ってるかは知らんけど、俺は大ファン。主な理由は彼女達の中核をなす所で見られる人間性で、これまでリリースしてきたドキュメンタリー映画全てで、常にその多くが描かれていた部分。

 この点について比較するのはアンフェアじゃないと思うけど、この Perfume のドキュメンタリー第1作では、その「人間性」が最高レベルで溢れんばかりに描かれている。Perfume のライブDVDに必ずついてる舞台裏のシーンやインタビューとか、PTADVDとか見たことある人だったら分かるじゃん?俄然分かるじゃん?この広島出身の3人の女の子達は、自分の言動と行動に本当に誠実なんだってことは。嘘っぽかったり、不自然なガールだったりするとこなんか一つも無いの。

 3人がモノを見る見方 ―――最後の最後までセトリに何を加えて何を引くか話し合ったり、舞台上での超絶なやらかしを笑いあったり――― って、日本的な「頑張るぞ、オー!」スピリットみたいなものを真に具現化してると思う。あと、もう10年以上 Perfume として活動してるにも関わらず、「スーパースターの世界」の住民になってないのがはっきり分かるんだよね。

 振り返ってみると、2006年に初めてエレクトロ・ワールドを聞いた時から、彼女達に一番惹かれてる部分って、そういう所なんだと思う。その後少したって日本を訪れた時、当時付き合ってた日本人の彼女の通ってた歯医者が、待合室で Perfume 大音量で掛けてたの。俺が日本にいる間、彼女はしばらくその歯医者に通わなきゃいけなかったんだけど。歯医者を出たくなかったのをはっきり覚えてる。音楽がマジで俺に何か働きかけたんだよね。だって想像出来る? Perfume の音楽が素晴らしすぎて、歯医者の待合室にもっと長いこといたくなるんだぜ!?

まいいや、話を戻そう。このドキュメンタリー映画は俺らのよく知ってる、愛してやまない Perfume を3つのパートから2時間かけて描いてくれる。

 

 1つ目は台北シンガポール、イギリス、ロサンゼルス、ニューヨークで行われたワールドツアーのコンサートそれ自身。

 2つ目はくつろいだ雰囲気で行われてるインタビューで、これまでの歴史とかについて話してくれてる。一番時間を割いて話してくれてるのは色んなものに対する彼女達の考え方で、Perfume について新しい知識をくれるものだから、ファンならだれもが喜ぶと思う。

特に感動したのは彼女達それぞれに取って「Perfume とは何か?」っていう質問に対する答えだった。お前らも泣いていいよ。

 そして3つ目の、俺が一番好きなパート(多分みんなも好きでしょ?)は、ライブを離れた3人が、何ていうか、普通の女の子になってるところ。普通の、むっちゃ楽しい娘達。

 このあたりについて15個ぐらいネタバレしたい自分を抑えるのが大変なんだけど、お楽しみをぶち壊しちゃうからやめとく。ただ、幾つかチョコっとだけ。

・In-N-Out は国際的プロモーションの大チャンスを逃したね!俺、このチェーンは定期的に行ってて、頼み方知ってれば食べれる「アニマルスタイル」は大好き。

マイケルムーアの名前を Perfume と関連した所で聞くことになる訳ないよな~、って思ってた奴ら、アンタら公式に間違ってるぜ。

・ファンカメラ最高!

・ニャー!

 

 

ドキュメンタリーの3つのパートの分析

 

台北

 

 ライブのパートに共通してる話題として、この先何回も繰り返さないけど3人はマジで頑張って外国語を学んでた、特に英語ね。ただ、台北で勉強してたのは多分北京語?標準中国語?台湾の人ゴメンね、中国語の方言全然分からんのよ。ただ台湾のファンならだれでも、 Perfume が自分達の言葉を使って(何語かは分かんないけど)自分達と本気で繋がろうとしてくれてる、ていうのが見られるのは嬉しいよね。何度も言うけどこういうとこが Perfume の本領発揮なんだよね。ファン達に本気で手を伸ばすの。このことからもどれだけ3人が普通の女の子で、かつ同時にどれだけ素晴らしいかが分かる。

 で、台湾がツアーの初っ端だから、この公演は上手くいかない点とか不備とかを見直す最後のポイントになる。ちょっと興味深かったのが、個人的にはその手の見直しって飛行機に乗るずーーーっと前に終わらせてるもんだと思ってたんだ。だからちょっと残念にすら思った。だって、 Perfume って海外で最も愛されてる日本のグループって言っても罰は当たらないくらいの存在で、もの凄いチームを率いてる訳じゃん。それなのに、ツアー用のキッチリしたセトリを練習したり固めたりしてなかったってこと?それとも用意はしてたんだけど、台北に着いた時にこのセトリは思ってた様には行かないんじゃ?って気付いたのかね?でもさ、こういうのってツアー始まる前に嫌って言うほど練習するんじゃないの?

 と思って他の日本のアーティストのドキュメンタリーを見直してみたら、こういうことやるのって Perfume だけじゃないみたい。他にも最後の最後で色々変更加える人達がいた。

特に印象深かったのは、宇多田ヒカルがずっと前の MTV アンプラグドスペシャルで、U2 の WITH OR WITHOUT YOU をカバーすると決めた時の様子。多分アメリカのアーティスト達も同じようなことをしてるんだろうね。ここで気が付いたのが、Perfume の3人が、自分が想像してたよりはるかに自分達のやることへのコントロールを持ってるってこと。

ツアー全体の内容を決めてる事務所とかチームとかの言うこと聞かなきゃいけないんだろうな、って思ってると思うんだけど、実際は逆なんだね。他の皆がまず Perfume の意見を聞いて、彼女達の意見をもとに調整して、彼女達の意見が通ってるんだ。

 多分、MIKIKO 先生も勿論演出は入れてるんだと思うよ。だって衣装替えとか、立ち位置の変更とか、曲の間で変えなきゃいけないことって絶対にあるし、そういうのが曲間で円滑に出来るように演出は必要だしね。先生は Perfume 本人達より Perfume の曲に詳しい位だと思うし。

 まぁ、そんなことは大きな問題じゃないんだ。だって映画のライブパートで一番感じたことが、「スゲー完璧にレイアウトされてるんだなー」ってことだし。Perfume の完璧なダンスマシーンとしての一面の裏側にあるものが見てとれる。

こういうのを見るにつれて、こういう規模の大きいパフォーマンスを何年も日本と、そして今では世界中で見せて行く上で、物事を即興で変えたり、状況に合わせる能力って欠点じゃないんだ、って考えるようになった。だからこういうギリギリでの変更を見れば見るほど、Perfume とスタッフさん達に対する感謝の念が強くなった。

 

 

シンガポール

 

 シンガポール公演についてはネタバレしないけど、これだけは言わせて。

 

ウメさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!

 

 さてさてこれは余談なんだけど、俺の友達はこんなこと言われるとムカつくんだろうけど、シンガポールPerfume ファンって、最高に熱狂的なだけじゃなくて、凄く率直に思った事を打ち明けてくれる人達なんだ。シンガポールPerfume ファンの Jack と、クリスマスの東京ドームコンサートで会ったこと、ライブの最後に東京ドームの天井から落ちて来た3つの風船を、無欲にも俺にプレゼントしてくれたこと、一生忘れない思い出です。それぞれにあ~ちゃん、のっち、かしゆかからの個別メッセージが書かれた風船は、今は特別な保護シートで覆って保管してある。

 この風船を見るたびに、Jack とはただ偶然会ったっていうだけの関係なのに、Perfume を通じて一瞬で風船を俺のためにプレゼントしてくれる位強く繋がりあえた、ってことに思いをはせるんだ。これって素晴らしいこと。

 今でも Jack との友人関係は続いている。なんで彼の名前を此処で出したかって?シンガポールのライブで注目されてたことについて書いた俺のネタバレと関係があるから、とだけ言っておこうか。

 Jack 君の片思いの相手は3次元より2次元が好きらしいよ、っていうのと、多分あいつはウメサァァァン!って何度も一人で叫んでんだろうね、と。

 内輪の話はこれぐらいにして、先に進もうか。

 

 

ロサンゼルス

 

 LAとNYでのライブについては、長文のブログを書いてるんで、それ参考にしてね。

参考URL: 

» Perfume Concerts in LA and NYC plus Meet and Greet

 

 ここで俺が言っておきたいのは、LAでのライブが彼女達にとって如何に大事だったか、ってこと。でも、これは俺にとって今いちピンとこないことだったんだ。Perfume の3人は、ポリリズムが Cars2 のサントラに収録される前はアメリカに自分達のファンなんていない、って思い込んでたみたいな気がする。で、それってホンの2~3年前な訳。

 これが今まで Perfume がアメリカに来なかった理由なのかね?だってさ、あのファッ○ンきゃりーぱみゅぱみゅの野郎が、 Perfume より前に全米進出してんだよ!?多分これって、日本のアーティストがアメリカでツアーを行う実務的な意義に関わる問題だと思うんだ。だって Perfume だって、これまでアメリカ公演を行ってなかった J-POP アーティストとして、一番の大物じゃないんだし。

 確か俺が記憶してる限り、安室奈美恵もこっちに来てないよね?その他にも、そんなアーティストはスゲー沢山いるわけじゃん。でも、Perfume が Cars2 前にはアメリカに自分達のファンなんていない!って思ってたことはなんと言うか…興味深いよね。

 この「ついにアメリカに来るチャンスを掴んだ!」っていう感じを見て、さらに Perfume が好きになった。去年のライブを見てて、これが彼女達にとってどれだけ大きなチャンスだったのか、っていうことに気付かなかったから。俺はこの手のことについては「彼女達にこっちに来てほしい西洋人」の視点でしか物事を見てなかったからね。

 言うまでもなく、もっと小さい日本のバンドで、アメリカで定期的にライブやってる奴らはいる。そうやって考えると、日本のアーティスト達がアメリカに来ない理由に関する最大の根拠と矛盾する気がする。いわゆる「コスト的に釣り合わない」ってやつ。

 お前それ、MONO の前でも同じこと言えんの?

 確かに MONO は Perfume みたいな大所帯のチームじゃない。だけど彼らはアメリカでもの凄い回数ライブやってて、俺も何回も見に行ってるけど、その殆どが完売かそれに近い感じだぜ?

 MONO には歌手もいない訳だし、単純に比較するのはフェアじゃないかもしれないけどさ。でも、もしかしたら Perfume よりも規模がでかいかもしれないメンバー抱えてるきゃりーだって、何の問題も無くこっちに何回も来てるし、こっちに来るのに10年もかからなかったし、何かを変える必要もなかった訳じゃん。

 そんなわけで、この映画は俺が感じてたそういうギャップを埋めてくれたよ。少なくとも Perfume が自分達のファンがアジア以外にいるとは思ってなかったっていう点についてはね。もの凄く衝撃的だったんだけど、これって日本の島国気質みたいな考え方なの?どうなんだろう?誰か教えて?

まぁでも、そんなことはもうどうでもいい問題だろう。だって3人は来たし、見た。んで俺らを全員ぶっ飛ばしてくれた。それでも、アメリカでライブをするってことが3人にとってどれだけ大きいことだったのか、っていうのを知ることが出来たのは、この映画で一番満足度が高いシーンだった。3人に何か言えることがあるなら、「こっちも同じ気持ちですよ!」ってことかな。

 

 

ロンドン

 

 ロンドンでのライブについて語ることはあんまり無い。この映画でも一番触れる時間が少なかったとおもう。俺から言えるのはロンドンのファン達は Perfume ファンの典型だったし、俺がこの短いシーン見てる間ずっと笑ってたってこと。これはいいことだったと思う。だって次のNYでは泣かされたからね。

 

 

ニューヨーク

 

 寒い中一日中待ってたことを覚えてるよ。殆ど氷点下に近い前日の夜からずっと待ってた奴等ほど長い時間じゃなかったけど。それでも寒い中での待ち時間が長すぎてもう限界に近かったし、ドアが開いた時には、諦めて暖かい場所を探しに行って、場所取りを諦めようかと(結構先頭近くだった)思うギリギリのところだった。でも待ったかいがあって、最前列近くに陣取ることが出来て、すぐに暖まった。ライブ終了までには、踊り過ぎ、楽しみ過ぎの汗でビショビショ。あと多分涙でもずぶ濡れ。全く恥ずべきことじゃないけど。

 俺は Perfume と NY (のミート&グリード)で会うことが出来た幸運な人間の一人で、そのことには過去に書いたので詳細については書かないけど、興味深かったのは3人が、NY をまるで世界の中心みたいに考えてるってことだった。

 3人は外で長い間待ってた俺らのためにも、最高のパフォーマンスをしなきゃって感じてたみたいだし、実際に彼女達の歴史の中でも1つのピークとなるパフォーマンスだったよね。そういう達成感がライブのシーンからは感じられたし、そんな3人を見てたら、ライブに参加した時に感じた気持ちが蘇って来た。

 本当に心に刺さったのは、これは単なる「Perfume」のドキュメンタリーじゃなくて、「俺」のドキュメンタリーでもあり、「ファン全員」のドキュメンタリーであるってこと。

そこで俺が感じたのは…

 

 

ファン達

 

 何度でも言うけど、この映画の中で3人が言ったり、やったりすること全ての大部分を占めるのが、彼女達のファンや、ファン達との関係に関する物だっていうことが見て取れる。海外のファン達が Perfume とそんな関係を持てて、Perfume も海外のファン達とそういう関係を築けるなんて、素晴らしい以上のものだよね。

 ミート&グリートとかそういうものだけじゃなくて、彼女達の音楽や、3人が俺達のためにしてくれる全てのことに反映されている謙虚な気持ちとか、そういうものからはっきり見られるんだ。その点について Perfume は決して俺らをがっかりさせないんだ。

 この映画にはそんな感動的なシーンが幾つか収められている。LA と NY の長蛇の列とか、海外のファン達へのインタビューとか、空港で待ってるファン達やミート&グリートで出会った熱狂的なファン達への3人のリアクションとか。そういうシーンを収めたのは、監督の素晴らしい判断だったと思う。

 Perfume の3人が海外のファン達に驚かされて感動してるのと同じくらい、ファン達も感動して驚いてたみたいだよね。Perfume ってこんなに近付きやすいんだ!って。だって、母国じゃ5万人規模のステージに立ってる彼女達が、テキサスのど真ん中の小さなクラブでライブしてるんだぜ?

 本当に感動的なのが、Perfume にはエゴみたいのが全然ない所。この映画で海外のファン達を描くことに重点を置いてるのがその証拠。普通のドキュメンタリーでよく見る、彼女達のこれまでの歴史、みたいなのが描かれてないっていう欠点はあるけど、Perfume ファン達に注目して映画を作るって、Perfume の3人だけじゃなく、一緒に働いてる人全員にエゴが無いっていう証明だと思う。

 それに結局のところ、ミュージシャンにとって一番大事なのって感動的なライブをすることでしょ? Perfume にとってそれって絶対の教典だし、彼女達の人生そのもの。この映画は両者にとって「感動的」なライブを描き出してるよね。彼女達が感動したように、俺らも3人に深く感動させられたんだから。

 

 

本当にどうでもいい情報:

 

 俺の友人の Chris (重度のわさみん(岩佐美咲)ファン)がどアップで映ってた。

Chris はアメリカでの AKB48 や、その他幾つかの日本のアイドルグループのファンベースにとって凄く重要な存在だから、そんな友人がアンディー・ウォーホルのピンナップばりにアップになってるのを見るのは楽しかった。多分色んなところで、これまでに50回くらいはそんな風に映ってると思う。

 

 

ツアー以外でのおふざけ

 

 俺にとってこの映画全体でのハイライトは、3人がリハとかライブとか、感動的なインタビューとかしないで楽しそうにしてる瞬間全てだった。3人がある意味くつろいで、周囲で起きてること楽しんでるのを見れたのは凄くよかった。本当に最高なのは、彼女達の色んなことに対する考え方。特に言うこと間違えたり(噛んだり)、ツアーで訪れる場所について 100% 理解できてないことへのリアクションとかが見れること。

 ここらへんについては1つもネタばれはしたくない。映画観終わったあとに「泣いた回数と笑った回数どっちが多かったっけ?」って悩んで欲しいから。

 あ~ちゃん、のっち、かしゆかの3人は、出会う誰とでも仲良くなれそうな人柄をしてた。特にあ~ちゃん。喜びと笑い声の塊みたいな存在で、世界とその中に暮らす人達に対して本当に好奇心が強い。そんな彼女が Perfume としてなすべき事に対して集中している様子を見れるのも最高。

 Perfume の中心にいるのは間違いなくあ~ちゃんなんだけど、全然独裁的なかんじがしないんだよね。

 んでのっちは、何ていうか…のっちだよね。

 静かで控えめなんだけど、超カッコイイの。俺は超のっちのちなんですよ。ただ、NY のミート&グリートとこの映画を見た後、真剣にぴたっちに鞍替えが起こりそうで…。

 かしゆかは、彼女について少しでも知ってるひとなら「あ~、かしゆかならそうするよね」って事を実際に映画の中でやってくれてる。

 あと、彼女のあ~ちゃんやのっちとの関係性について、インタビューから新しいことを学べたよ。今更新しい気付きがあるとは…。

全体的に言えることは、もし俺がカメラマンだったら、多分ずっと笑っちゃって自分で撮影したシーンは一つも使えなかったと思う。だって超笑えるんだもん。もっとツアー中のこういうの見たかったわ~。全然足りないの。でも、Perfume ファン歴が長いお前らなら、絶対に Perfume もっと好きになるぐらいには沢山見れるよ。保障する。

 

 

エンディング、上映後

 

 ドキュメンタリーの最後のシーンは NY でのライブ後。多分映画を最初から10分も見れば予想出来る事だと思うので、これはネタバレにはならないと思う。

 ただ、NYでのライブ後の打ち上げに、スペシャルゲストが来て、そのスペシャルゲストの前であ~ちゃんが述べた約束みたいなのを聞いて、全身に鳥肌が立った。

その約束が何なのかは言わない。でも全ての Perfume ファンに伝えておきたい。

 

俺らには新しい使命が出来たって。

新しい夢とも、でっかいゴールと言ってもいいかも。

 

 マジであ~ちゃんが真剣なら、彼女が言った事が本当に実現するなら、日本人アーティスト達にとって不可能とされて来たことを、彼女達が成し遂げることになる。

 真剣な話、あ~ちゃんが言ったことがずっと頭から離れない。お前らも多分そうだろ?

ここでちょっとしたヒントを。

 

Perfume を応援したい海外のファン皆、あと旅好きな日本のファン皆にとって、もの凄く大きなイベントになるぞ!

 

 

 クレジットが最後まで流れた後、劇場の外で少し時間を潰してたら、Nicole と映画に映ってたファンが何人かと話してた。勇気を出して話しかけてみた。マジで話しかけて良かったよ。Nicole は東京で会った Jack と同じぐらい親切な娘で、俺マジで彼女の日本で歌手、ダンサーになりたいっていう夢を応援しようと思う。

 J-POP スターになることを彼女に決めさせた Perfume みたいに謙虚な娘だったし、凄いダンサー(あののっちですら、Nicole のダンスを見て「カッコいい!」って言った位)なんだ。10分位話した後、自分で持ってきたマイクスタンドと、彼女の友達が持ってきたポータブルスピーカーで、自作のエレクトロポップを俺達に聞かせてくれて、目の前で踊ってくれた。2曲演ってくれたんだけど、1作目は自作で2曲目は古い capsule の曲に全部オリジナルのダンスを付けたやつ。

 

最高だった。

 

 Nicole は、Perfume が沢山の人を感動させてるのと同じことを、目の前で完璧に見せてくれた。何ていうか、Perfume への愛を形にしてる女の子がここにいるんだ!っていうのは明らか。Perfume のユニークなダンスを統合して、自分の特徴的な動きに取り入れてたり、その他の振付の興味深い要素も自分のものに取り入れてた。これも全部、彼女の言葉で言うと Perfume のおかげなんだそうだ。ダンスコンテストで賞を取ったのも納得だわ。

 彼女が踊ってるのをみながら、Perfume ファミリーの一員であるって、何てラッキーなんだろうって感じた。

 Perfume 界隈では、自分はどちらかというと壁の花で、何かに参加するっていうよりはただ外から見てる方が好きだった。普段の自分はズケズケとうるさいタイプの馬鹿なので、なんでなんだろう?って思うんだけど、多分 Perfume を崇拝しすぎるあまり、他のファンから否定されたら自分の Perfume への思いまで駄目になりそうなのが嫌だったんだと思う。Nicole は俺のそういう気持ちを、(多分永遠に)吹き飛ばしてくれた。次に Perfume と会う時には、もっと他のファン達、俺と同様に Perfume を愛して止まない人達と関われるようになっていたい。だって、俺らは同じファミリーの人間なんだから。

 Perfume が海外で大きくなればなるほど、日本以外のどこの国でも Perfume のライブに行けば旧い仲間たちに久しぶりに再会した、っていう気分は強くなるんだろう。

 もしかしたら、日本国内でのライブでもそうなるかも。だって俺らの多くは、日本まで旅して Perfume に会うために大金をつぎ込んでも惜しくない人種なんだから。

 何度も言うけど、これが Perfume が真に素晴らしいとこなんだよ。そこかしこで皆に勇気を与えてるんだ。本人達は気付かないでやってるんだけど、それでもミシガン州から Nicole を、鉄鋼の街ピッツバーグからガキ(今お前らが書いてるこの文章を書いてる俺みたいな奴)を呼び寄せて、一つにして素晴らしい経験をさせてくれる。彼女達の音楽が長年そうしてくれてたみたいに。

 ジェリー・ガルシアが生きてた頃のグレイトフル・デッドがこんな感じだったんだろうか。

 この連帯感みたいなのは、皆の目の前にある。これを絶やさずに大切にしていかなきゃいけない。Perfume にこの先も海外に何回も、何回も、何回も旅しなきゃいけない理由があるだろ?って見せるためにも。

 

 

評価

 

 自分は、映画とTVにはうるさい人間だと思う。駄目なものはこき下ろす。それが自分っていう人間だし。欠点が無いようなものにも欠点を見つけちゃうし、それで人生が楽しくないモノになってるのかも知れない。だけどもう十分長いこと生きて来て、何かに本当に感動したいけどそんなことはめったに起こらないだろうな、って思ってた。

 でもね。このドキュメンタリー、欠点ゼロ。マジで否定的に言う事が一切無いの。

スターウォーズが最悪な出来出ない限り、この映画が俺の2015年年間ベストだわ。

もしかしたら2016年のベストにもなるかも。

 それぐらい良かった。普段は映画にこんな点数付けないんだけど、この映画は本当に俺の心に響いたし、本当にまっさらな、真実の姿のあ~ちゃん、かしゆか、のっち(のっちマジか?マジでそこ見せるか?)を見せてくれたので、これ以外の点数はつけようが無い。

 

500億点

 

 

最後に

 

 俺は Perfume が好きだ。だからこそ、これ以上 Perfume を好きになるなんて無理だって思ってた。…でも今、俺は全く新しいレベルに到達してしまった。

 これから彼女達がどのように進化していくのか、っていうのは凄く興味深い。彼女達次なるステップは何なのか?(あ~ちゃんの発言を踏まえると…)っていうのとは別に、彼女達にとって最大のチャレンジになりそうなのが、これから年齢を重ねる上で、頂点にいるまま活動を終えるのか、何かを変えてまた1から始めるのか、それとも全く別の事を始めるのか?ってこと。

 少し休みたい、っていうならそれは是非そうすればいいと思う。でもなんだか、彼女達は崖っぷち Perfume 精神を思い出してる気がする。世界規模でなにかもの凄くデカい事、この前の iPhone のCMがスゲーちっぽけに見える位デカい事をやるぞっていうつもりじゃ…。

 彼女達は今アーティストとして岐路に立ってるんじゃないか、っていう気がする。果たして世界的に見て、自分達は皆に受け入れられるのか、Perfume ファン達が思ってるように皆から受け入れられるのか、っていう決断を下さなきゃいけない場所にいるのかも。そして映画を見る限り、彼女達はまだ始まったばかりなんだ。彼女達のその決断が、真実になることを願って止まない。

 ファンとして最大の疑問は、Perfume に俺達が本当に「いなくなって欲しくないんだ」って思ってるんだよ、って事を伝えるために何が出来るんだろう?ってこと。

 

 その意味でこのドキュメンタリーは、本質的には Perfume から俺ら全員へのラブレターなんだ。だから皆に言いたい。皆はどんなラブレターを Perfume に返す?

 

 忘れないで。俺達はこれから想像を超えて進むんだ。宇宙までの片道切符はもう持ってる。線路のない道をゆくけど、俺らはきっと負けない。一緒にこの遥かなユニバースを、互いに歌い合いながら、肩を組んで。

 

MUSIC IS EVERYTHING.

 

―以上―